近視・リジュセア点眼薬
近視・リジュセア点眼薬

近視とは眼に入る光線が網膜の手前で結像する状態です。裸眼の場合、近くは見えますが、遠くは焦点が合わずぼやけて見えます。正常な方の目の奥行きの長さ(眼軸長)は23~24ミリですが、近視の方は伸びていることが多いです。
近視は、近い距離にあるものはよく見えますが、遠い距離のものが見えにくい状態です。遺伝や環境による影響などによって10~15歳くらいから始まる単純近視が一般的にはよく知られています。他に、失明原因になる病的近視もあり、矯正視力低下といった視機能障害を伴います。
原因としては、大きく分けて遺伝要因と環境要因があります。強い近視は遺伝要因の影響が大きく、弱い近視は環境要因の影響が強いと言われています。
親が近視である場合、子供も近視になる可能性が高まることが研究で示されている。特に、眼軸(眼の奥行き)の長さを決定する遺伝子が影響を与えており、この眼軸が長くなると近視が進行しやすい。また、視力に関与する多くの遺伝子が特定されており、遺伝的要素が環境要因と相互作用しながら近視の発症に関与している。つまり、遺伝的素因を持つ人は、環境によって近視が悪化しやすいと考えられる。
近距離作業の増加、屋外活動の不足、照明環境などが関係する。スマートフォンやパソコンの長時間使用、読書や勉強などの近くを見る作業が多いと、目のピント調節機能に負担がかかり、近視が進行しやすい。また、屋外での自然光を浴びる時間が少ないと、眼球の成長を抑制するドーパミンの分泌が減少し、近視が進行しやすくなる。さらに、暗い場所や過度に明るい環境での作業も目に負担をかけ、近視のリスクを高める要因となる。最近、近視の子供が増えその原因としてパソコンやスマホなどで眼を使い過ぎることや、外で遊ばなくなったことなどが言われています。
リジュセア点眼薬は、近年注目を集めている「近視進行抑制治療」の一つで、特に学童期のお子様に対する新たな選択肢として期待されている点眼薬です。
成長期にあるお子様は、身体の発達とともに眼軸(眼の奥行き)も伸びやすく、それに伴って近視が進行しやすいとされています。リジュセアは、こうした近視の進行を抑えることを目的に開発された点眼薬で、1日1回、就寝前に点眼していただくことで効果が期待されます。
作用の一つとして、まれに瞳孔が広がる、まぶしさを感じる、ピントが合いにくくなるといった一時的な副作用が見られることがありますが、多くの場合は点眼を中止することで自然に回復します。
また、同様の目的で使用される「低濃度アトロピン療法」と比較しても、副作用の少なさや点眼しやすさなどが評価されており、国内外で研究が進められています。
お子様の視力や眼の状態を検査・診察いたします。
診療後、ご希望があれば後日、リジュセアミニ0.025%点眼薬を処方いたします。
処方日に再度検査を行いますが、診察はございません。
問題がなければ1ヶ月後に再受診いただき、その後は3か月毎の定期受診へ移行いたします。
近視進行抑制点眼剤を使用する治療を受ける場合、
当院では選定療養の費用として、通常の診療費とは別に以下の金額をご負担いただきます。
| 近視進行抑制点眼剤 | リジュセア®ミニ点眼液0.025% (30日分/箱) |
|---|---|
| 金額 | 4,380円(税込) |
選定療養とは、患者さんご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。
令和8年6月より、近視の進行抑制を目的とした治療は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
当院では点眼剤による近視進行抑制治療を選定療養で行っています。
近視進行抑制治療の対象となる患者様には診察時に詳細をご説明します。
患者の皆様には、ご理解いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
近視を改善する(よく見えるようになる)ための治療ではありません。あくまでも眼軸長の伸びが止まると思われる10代後半までの間に、少しでも近視の進み具合を緩やかにするための治療とお考え下さい。そのため、リジュセアミニ点眼薬0.025%使用中であっても、必要に応じて眼鏡等の処方が必要になる場合があります。
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